優美の人生初告白から1日後、朝から優美は周囲の視線や他の生徒達からひそひそと櫻井くんに告白された子として一躍人気者となっていました。おかげで高校デビューはやくも失敗です。


         放課後になり櫻井くんに返事を告げるため裏庭で待っていると息を切らしながら櫻井くんがやってきました。   



                 「お待たせ、待った?」


     


              「今、さっき来たとこだよ。」




               「返事、聞かせてもらっていいかな?」



           
               「うん、あのね、いろいろ考えたんだけどね、櫻井くんにはもっとお似合いな人がいると思うんだ。だから櫻井くんの気持ちには応えてあげられないかな。   

                 ほんとに、ごめんね。」


             「なんだよ、その理由。  俺は、優美じゃなきゃダメなんだよ!

             どうしてもキミがほしい。」


             
             「櫻井くんはなんで初めて会った私にそんなにこだわるの?」

   

             「まさかほんとに覚えてないの?長くなるけど最初から話すね。」