若の瞳が桜に染まる

一方庭の方では、旬の不安通りに、蘭がイラつきながら鉢を並べていた。相手が女でなかったら殴りかかっていそうな勢いだ。

「我久の頼みじゃなかったら、絶対こんなことやんねーからな!」

「うん、わかってる」

普通の声での普通の返事。

何考えてんだ、こいつ。
さっきの礼いい、何企んでやがる?

全く読めない日和の行動に、何か裏があるのではないかと、蘭の疑いは増していくばかりだった。