「ありがとう」
そう言った日和の表情からは、僅かながら笑みがこぼれていた。
それを見た瞬間、我久の中に張りつめていた何かがフワッとほどけていった。我久自身ほとんど自覚していなかったがら、日和を助けようとずっと気が張っていたのだ。
それが日和の笑顔で完全に気が緩んだ。
この触れた手を離したくない。このまま関係を築いていける術はないのだろうか。
そう願うも、自分が日和の傍にいるとまた巻き込んでしまう危険があるという思いが邪魔をする。
好きな人の近くにいたいけど、好きだからこそいられないという葛藤に襲われ、恋という感情のややこしさを身をもって味わっていた。
それでも今だけはと、春爛漫の幸せな気分に浸っていた。そんな我久の指の間をするりと日和の髪が通り抜けた。
そう言った日和の表情からは、僅かながら笑みがこぼれていた。
それを見た瞬間、我久の中に張りつめていた何かがフワッとほどけていった。我久自身ほとんど自覚していなかったがら、日和を助けようとずっと気が張っていたのだ。
それが日和の笑顔で完全に気が緩んだ。
この触れた手を離したくない。このまま関係を築いていける術はないのだろうか。
そう願うも、自分が日和の傍にいるとまた巻き込んでしまう危険があるという思いが邪魔をする。
好きな人の近くにいたいけど、好きだからこそいられないという葛藤に襲われ、恋という感情のややこしさを身をもって味わっていた。
それでも今だけはと、春爛漫の幸せな気分に浸っていた。そんな我久の指の間をするりと日和の髪が通り抜けた。


