「こんな話…、信じられないよね…」
日和の語った内容はおとぎ話の世界のようだった。単純に植物を育てるのが上手いという話ではなく、日和がそこにいるから植物が育つというような、そんな話。しかも、日和の心の影響を受けるというのだ。
現実的に考えて信憑性の高いようには思えないのだが、我久にはそんなこともあり得るように思えた。
と言うよりも、日和を疑う理由など無かった。
あの屋上の見違えた光景、日和がいなくなったことで枯れそうな花、日和の手にかかれば珍しい花も育ってしまう。
これらを自分の目で見て知っているのだから、信じるには十分だった。
二人の間にあった距離をぐっと詰めて、我久は微笑んだ。
「信じるよ。
それにしても、本当、見れば見るほど桜に思えてくるね、日和の髪は。
きっとこれから、桜を見るたびに日和を思い出すと思う。あの屋上の桜も、花も日和の帰りを待ってるだろうから…。
早くここを出られるよう尽力する」
日和の頭に手を触れて優しく撫でた。
もうこれが最後だと思うと、少しだけ積極的になれた我久だった。
日和の語った内容はおとぎ話の世界のようだった。単純に植物を育てるのが上手いという話ではなく、日和がそこにいるから植物が育つというような、そんな話。しかも、日和の心の影響を受けるというのだ。
現実的に考えて信憑性の高いようには思えないのだが、我久にはそんなこともあり得るように思えた。
と言うよりも、日和を疑う理由など無かった。
あの屋上の見違えた光景、日和がいなくなったことで枯れそうな花、日和の手にかかれば珍しい花も育ってしまう。
これらを自分の目で見て知っているのだから、信じるには十分だった。
二人の間にあった距離をぐっと詰めて、我久は微笑んだ。
「信じるよ。
それにしても、本当、見れば見るほど桜に思えてくるね、日和の髪は。
きっとこれから、桜を見るたびに日和を思い出すと思う。あの屋上の桜も、花も日和の帰りを待ってるだろうから…。
早くここを出られるよう尽力する」
日和の頭に手を触れて優しく撫でた。
もうこれが最後だと思うと、少しだけ積極的になれた我久だった。


