若の瞳が桜に染まる

我久は、部屋に入って畳の上に正座した。

「まずは…。爺さんが勝手なことしてごめん。
謝って済むことじゃないかもしれないけど、謝罪させて欲しい。

それと…彼女だとか言ったことも、ごめんなさい。
そこは後日、ちゃんと…、なんとかします」

そう丁寧に謝った。日和が実際どう思っているのか、これをきっかけに嫌われたのではないかとビクビクしたいた。しかし、日和の反応はいつもの通り頷くだけだった。

「えっと、じゃあ…、さっそくで悪いんだけど、色々聞いても良い?」

また、うんと頷く。

「日和のことを教えて欲しいんだ。
隠し子だって言ってたけどあれは?
あ、無理して話さなくても良いから…」

「ううん、話すよ」

そう言って日和は自分の過去について、簡単に語った。