ところが、次の日もオフィスに日和の姿は見当たらなかった。
屋上を覗いて見るも、やはり姿はない。
良く見ると、花もいつもより元気が無いように見える。我久の部屋にあるワスレナグサのように、花が綺麗なままに散っているものや、枯れかかっているものもある。
中でも最も大きなダメージを受けているのが桜の木だった。我久が日和と触れた時とは違う木の幹の感じがした。それはまるでかつて我久が見た、枯れていると思った時のどんよりとした木に近づいているように思えた。
「日和がいないと、こんなにも違ってくるものなのか…」
どうにか手助けしたいと思ったが、下手に手を出しては余計悪くしてしまうと、そのままにして屋上を去った。
屋上を覗いて見るも、やはり姿はない。
良く見ると、花もいつもより元気が無いように見える。我久の部屋にあるワスレナグサのように、花が綺麗なままに散っているものや、枯れかかっているものもある。
中でも最も大きなダメージを受けているのが桜の木だった。我久が日和と触れた時とは違う木の幹の感じがした。それはまるでかつて我久が見た、枯れていると思った時のどんよりとした木に近づいているように思えた。
「日和がいないと、こんなにも違ってくるものなのか…」
どうにか手助けしたいと思ったが、下手に手を出しては余計悪くしてしまうと、そのままにして屋上を去った。


