その日の夜。
小さな花瓶を顔をほころばせて見つめながら会社を出る青年の姿に、すれ違う人々は皆揃って目を背けた。
だが、そんな我久を見ている人物がいた。
「我久さん、そんなにニヤけてたら職質受けますよ?相当ヤバい奴にしか見えませんから」
「旬…!何でこんなところにいるんだよ!駄目だろ、ここまで来ちゃ」
柱の影からひょっこり姿を現したのはスーツを着て、割とこの場に馴染んだ雰囲気をまとった旬だった。
「私もいる」
そこにはもう一人、同じくスーツを着た綺麗なお姉さんという風貌の女性が立っていた。ただ、金髪という点が我久や旬の知り合いであることを窺わせる。
小さな花瓶を顔をほころばせて見つめながら会社を出る青年の姿に、すれ違う人々は皆揃って目を背けた。
だが、そんな我久を見ている人物がいた。
「我久さん、そんなにニヤけてたら職質受けますよ?相当ヤバい奴にしか見えませんから」
「旬…!何でこんなところにいるんだよ!駄目だろ、ここまで来ちゃ」
柱の影からひょっこり姿を現したのはスーツを着て、割とこの場に馴染んだ雰囲気をまとった旬だった。
「私もいる」
そこにはもう一人、同じくスーツを着た綺麗なお姉さんという風貌の女性が立っていた。ただ、金髪という点が我久や旬の知り合いであることを窺わせる。


