若の瞳が桜に染まる

「す、凄いね。これ全部一人でやったの?
俺の知ってる屋上の面影は、もう全然無いよ。こんなにたくさん綺麗な花を手に咲かせられるなんて、本当凄いよ」

どうにか笑顔を浮かべるも、緊張した筋肉のせいでかなりぎこちないものとなっていた。

だが、日和はそんなことなど気にしない。
というか、我久の表情のおかしさになど気づかない。

「…ありがとうございます」

しゃ、喋った…!

我久も我久で、コミュニケーションがとれたとこれ以上なく嬉しい瞬間に浸っていた。