若の瞳が桜に染まる

「何それ…。

警察官が言うことだとは思えない…」

「明らかな副作用が出るようならやめるさ。
だが人工的に天才を作り出せるのなら、使わない手はない。

さっさと育てなさい」

「…」

日和は、黙って受け取ろうとした。もちろん力を貸すつもりなどない。
考えがあってのことだ。

「駄目ですよ、柊さん。
日和の育てた植物は日和の精神状態に依存するんです。
今の日和がこの植物に手を加えたら、たちまち枯れてしまいます」

楠井には日和の考えを読まれていた。

「使えんな。

そういうことなら暫く部屋に閉じ込めておけ」

日和は再び部屋に戻された。