若の瞳が桜に染まる

「なんで私を…」

「あぁ、元々はお前もあいつらと共に燃えてもらう予定だった。
だが、楠井に妙なことを聞いてな。

お前、どんな植物でも育てられるらしいな」

「…それが、何…」

「だったら貴重な存在だ。
ここにある植物。品種改良で作られた貴重なものだ。

これを乾燥させて燃やすと、煙がでる。その煙を人が吸うと、脳の神経が活性化されてあり得ないほどのIQを叩き出すというデータがある。

だが、育てるのが困難でな。並の施設ではすぐに枯れてしまう。

それをお前が育てられるというのならこれほどの環境はない」

まさか、自分の力をそんなふうに使おうと考える人がいるとは、予想だにしなかった。

そんな植物の存在は聞いたことがない。絶対に何かしらの副作用が生じるに決まっていた。