若の瞳が桜に染まる

「ふざけないで…!
何が贈り物よ!あんなもの仕掛けておいて…」

今にも掴みかかりそうな勢いの日和を、楠井は抑え込んだ。

「あれは本物だ。
お前の母親の私物に間違いない。

あのガラクタにまさかこんな使い道があったとは…。残しておくべきだな」

柊忠義が最低な人間だということは知っていた。だけど、これ以上母親を貶められるのには耐えられなかった。

「では本題に入ろうか。
まずは種明かしといこう」

そこから忠義は長々と話を始めた。