一歩、また一歩と屋上を歩いていると、小さなビニールハウスまで完備されていた。とにかくここでは、さまざまな植物が育てられているらしい。
それら全ての世話をしているのが、そこでしゃがんで花に手を触れ見つめている彼女、日和だった。
舞い散る桜と同じ色の髪を揺らしながら、絵本の一ページのように、花と共にいることに何の違和感も無い女性。
我久はその光景に目を奪われ、できることなら誰にも邪魔されることなくこのまま眺めていたいと強く願った。
ガチャン。
我久の後ろで扉が音をたてて閉まり、それに気が付いた日和がふと顔を上げて我久の方に目を向けた。
我久が次に見たのは、驚いたような、どこか素朴な彼女の表情。
目が合った瞬間に我久は思った。
最初から何も悩むことなどなかった。会えばこんなにも簡単に答えが出るんだから。
他の誰と会った時にも感じないこの特別な胸の高鳴りと、じわりと押し寄せてくる幸福感にも似た感情。
俺は…。
彼女を一目見た時から、どうしようもないくらいに恋に落ちているんだと。
それら全ての世話をしているのが、そこでしゃがんで花に手を触れ見つめている彼女、日和だった。
舞い散る桜と同じ色の髪を揺らしながら、絵本の一ページのように、花と共にいることに何の違和感も無い女性。
我久はその光景に目を奪われ、できることなら誰にも邪魔されることなくこのまま眺めていたいと強く願った。
ガチャン。
我久の後ろで扉が音をたてて閉まり、それに気が付いた日和がふと顔を上げて我久の方に目を向けた。
我久が次に見たのは、驚いたような、どこか素朴な彼女の表情。
目が合った瞬間に我久は思った。
最初から何も悩むことなどなかった。会えばこんなにも簡単に答えが出るんだから。
他の誰と会った時にも感じないこの特別な胸の高鳴りと、じわりと押し寄せてくる幸福感にも似た感情。
俺は…。
彼女を一目見た時から、どうしようもないくらいに恋に落ちているんだと。


