我久が倒れている間に、楠井は日和に近づいていた。
「はい、日和はこっちね」
「え……」
我久に駆け寄ろうとした日和の手を掴む。
そして怯えて抵抗する日和を、手際よく簡単に抱えた楠井。
「は、離して…!」
そのまま我久には目もくれずに出ていこうとする。
「待て…」
鈍い痛みが全身を襲う。
そんな痛みを堪えて日和を救おうと立ち上がる。足を動かし前に進んで楠井の背中に手を伸ばす。
だが、行く手は無情にも扉に阻まれた。
「楠井…!」
体を打ち付けても扉は開かない。楠井の名前を叫ぶと、扉越しにいつもの調子の良い声が聞こえた。
「はい、日和はこっちね」
「え……」
我久に駆け寄ろうとした日和の手を掴む。
そして怯えて抵抗する日和を、手際よく簡単に抱えた楠井。
「は、離して…!」
そのまま我久には目もくれずに出ていこうとする。
「待て…」
鈍い痛みが全身を襲う。
そんな痛みを堪えて日和を救おうと立ち上がる。足を動かし前に進んで楠井の背中に手を伸ばす。
だが、行く手は無情にも扉に阻まれた。
「楠井…!」
体を打ち付けても扉は開かない。楠井の名前を叫ぶと、扉越しにいつもの調子の良い声が聞こえた。


