若の瞳が桜に染まる

なんで?
どうして楠井がここに?
なんで俺は楠井に蹴り飛ばされてんだ?

痛みを堪えながら、この突然の出来事について頭を働かせた。

だが混乱するばかり。

ただ、その間にも一向に消えない楠井の敵意を浴び続ける。
そうなると、もう考えたくないことを考えなければならなくなった。

楠井が敵である。

楠井が警察側の人間か茶島会の人間か。それとも全く別の勢力かはわからない。

GPSのことがあるのだから、ここを突き止めたという点では警察側の可能性が高いのだろうけど…。

トキオノに入社する前に、警察関係者なら弾かれているはずだ。

やっぱり楠井が何者なのかはわからない。

ただなんにせよ、今の状況は危険だ。