扉の隙間から少しずつ外の光が差し込んでくる。その一瞬一瞬がスローモーションのように感じられた。
だが次の瞬間、ブワッと吹き込んだ外の温かい風。体全体が包まれ階段へ押し戻されそうになる。
そこに空から降り注ぐ太陽の光りも加わって、我久は思わず目を伏せた。
それでも負けじとゆっくり目を開いてみると、そこには見たことの無い世界が広がっていた。
もう5月だというのに、屋上に植えられた小ぶりな桜の木は花びらを満開にさせていて、風が通り抜ける度にひらひらと目の前を舞い落ちていく。
その花びらの落ちた先には、また色とりどりの花が花壇に咲き誇っている。
去年に一度だけ屋上に来たことがある我久だが、この場所が花が咲ける環境には無かったと記憶している。
この桜の木もありはしたのだが、その頃にはもう枯れているようで、全体的にどんよりとした場所だった。
そのせいで誰も近づこうとしなかった屋上が、今ではこんなことになっているなど思いもしなかった。
だが次の瞬間、ブワッと吹き込んだ外の温かい風。体全体が包まれ階段へ押し戻されそうになる。
そこに空から降り注ぐ太陽の光りも加わって、我久は思わず目を伏せた。
それでも負けじとゆっくり目を開いてみると、そこには見たことの無い世界が広がっていた。
もう5月だというのに、屋上に植えられた小ぶりな桜の木は花びらを満開にさせていて、風が通り抜ける度にひらひらと目の前を舞い落ちていく。
その花びらの落ちた先には、また色とりどりの花が花壇に咲き誇っている。
去年に一度だけ屋上に来たことがある我久だが、この場所が花が咲ける環境には無かったと記憶している。
この桜の木もありはしたのだが、その頃にはもう枯れているようで、全体的にどんよりとした場所だった。
そのせいで誰も近づこうとしなかった屋上が、今ではこんなことになっているなど思いもしなかった。


