「森の奥に家があってそこで暮らしてたってことくらいは知ってる。ただ、今はまだ日和が詳しく話したがらないから、俺も聞かない。
そこで何かあったんだとしても、無理に調べることでもないからな」

知りたくない訳ではなかった。正直に言うと、気になっているくらいだ。

だが、無理に聞いたところで後悔するだけなのは目に見えているわけで、だったら日和が話したくなるまで待とうと決めた。知りたいという欲求を押し止めることにした。

ただし、いつか話してくれるときがきたら、しっかりと聞いてあげようと決めて。

というわけで、三人の会議は終了。
静かに寝室に戻った。