若の瞳が桜に染まる

夕日に染まった蘭の金髪と、黄色のコチョウランは、同じように金に近い強い橙色に輝いていた。

「黄色は初めてだ」

「花言葉は、幸福が飛んでくる、純粋な愛」

「はっ、私には全然似つかわねーな
愛とか柄じゃねーし。
幸福も特別感じたことねーよ」

「柄じゃなくても、…愛を感じるものじゃないの…?

…幸福だって、蘭さんが周りの人を幸せにしてるのかも…」

「むず痒いこと言うなよ。

愛なんか、人を弱くするだけだろ」

「そうかも。
…でも、愛が無かったら人は強くなれない」

一旦受け止めて、その力を倍にして返してくるような日和の話し方に、完全否定はしてこない日和の言い方に、蘭は底知れぬ不快感を覚えていた。