強い君に好かれて



3人とも固まってえ?は?みたいな顔をする。


ちっちゃい男の子がすぐさまそらす顔はほんの赤い。


隣でぶはははと豪快に笑うのは金髪の人で…


笑いを耐えているであろう左の赤髪の人が肩を揺らす。


…帰っていいかな…?


でも、何故か男の子に睨まれてる気がするんだよね。


なんでかな。


「はっはっはぁはぁ…で、なにしてたの?下を向いてさっ?しかも男の力だってのに一歩も動かなかったじゃん!」


一通り笑い終えた金髪の彼は私に問う。



「考えてたんです。ごく一般人の不良の方を投げ飛ばしていいかどうかを。そ、それに私柔道経験者ですし、踏ん張り方が普通の片とは少し違うんです。」