強い君に好かれて




ギロッ


ちっちゃくて真ん中に居る男の子が彼らを睨みつけた。


「はっ…おい、やべえよ、雷のピアス…」


「っ!!」


私を掴んでた腕や手はもう既にどこにもなく、


絡んできた男達の顔は後ろからでもわかる真っ青になっていた。


「今さー…」


びくっ


「悠君、ご機嫌斜めなんだよね。だから、荒れる前に…消えてくんない?」


ニコッとさわやかに言ったのは男の子の右隣に居る金髪の男の人。