強い君に好かれて




そして今度はずっと静かだった叶がガタッと椅子から立ち上がった。


あれ?少し機嫌悪い?


最初に会った時のキレてる感じに近いような雰囲気を漂せている叶。


「…調子に乗りすぎたな」


少し京斗の顔が青いのは気のせい?


「じゃあ、姫の話考えておけよ。それから…家まで送っていく。」


「あっ、いいよ!ここから結構近いし」


「いいから、美紅ちゃんは悠君に送らせてもらいなさい!」


少しオネエが入ったような口調で京斗が私の背中を押す。