強い君に好かれて




「…悠、今ここで素直になっといた方が後々いい結果になる。(ボソッ)」


そう小さく呟いたのは私の近くにいる剣冶。


ボソッと言われても私には聞こえたのだけれど意味が分からず首を傾げた。


剣冶の声が聞こえたのか否か、叶が口動かす。


「叶 悠騎。雷龍の総長だ。」


ほら言ったぞみたいな顔をしている叶に


「よくできましたぁ~!」と何故か子供をあやすかのように叶の頭を撫でる京斗。


そして、蹴られていた。


…やっぱり、この人達はあの人達に無い良さがありそうだ。


二人を見ながら微笑んでいたことを私自信気づかないのであった。