あなた誰ですか…?



君は僕が買ってくるケーキを

いつもおいしいと言ってくれていた。

その度に僕は、本当に嬉しかった。



そのケーキを今

君はおいしいと言ってくれた。

もしかして記憶が戻ったんじゃないか

って思って、君にすぐに

『何か思い出した?』

って聞いたけど



首を横に振った。