Parallel love


その日は、痛み止めとかそういう薬を大量にもらって家に帰った。

帰り道も母親はずっと泣いていた。

"私が気づかなかったから"
"ごめんね"

それをずっと何度も何度も聞かされた。

別に悪いのは母親じゃないのに。

「もう、謝らないで。」

俺はボソリ、帰り道 母親と乗ったタクシーの後部座席で呟いた。