Parallel love


その言葉を聞いて、泣く母親。

「私が……私が 早くに気づいてあげれば……」

「母さんは、何も悪くないよ。
悪いのは、些細なことを見逃していた俺だから。」

頭が痛い日もあった。
それは、もともと 俺は頭痛持ちだったからだろうと市販の薬をテキトーに飲んで済ませてた。

そんな風にして、病気の兆候を見逃してきたのは 全て俺であって、母親ではない。

ましてや、俺の身体のことなんだし 母親が知ることもできないだろ。