「拓斗、凛花ちゃん 来てるけど⁇」
母さんが部屋のドアの前から話しかけてくる。
「俺、今日も休むから……学校 行かないから。
凛花には、俺のこと 気にしないで学校に行くように言って。」
「そんな、門前払いみたいに失礼なこと できるはずがないでしょう⁇
断るなら、自分で断って。
拓斗が玄関まで行かないなら、家に上がってもらうけど⁇」
それは、ヤバいだろ。
俺の部屋 エグい程 汚いんだから。
「分かった、下まで行く。」
……下まで行く、って言ったって 俺 今パジャマだしな。
面倒くさい。
仕方ないから、パパッと着替えて 下に降りた。



