僕と彼女は何も持たず、いつものように並んで歩いた。彼女は河原がとても気に入っているようだった。河原へ行くたび川をじっと見つめているのだ。その度僕は彼女を眺めるのだ。時々こちらを振り返る彼女はにこりとして本当に可愛い。
彼女は裸足になって、枯れた草の上を楽しそうに歩いた。僕は少し後ろから歩いて彼女を見た。白い肌と、白いワンピース。ワンピースからのびる細い手足。
「…儚いな…。」
『え?』彼女は不思議そうに振り返った。僕は不安になった。何故か河原に転がる死体が思い浮かんだ。
「君は急に居なくなったりしないよね?」
『〇〇君。何言っているの?私は居なくなったりなんてしないよ。』
彼女はにこりと、笑った。
僕は少し安心して彼女の隣を通り川淵へ座った。
