今日も少女は僕の家の戸を叩く。
あの日から毎朝、あの少女は独りぼっちの僕を外へ誘ってくれる。
ある日はたくさんの花が咲く原っぱへ。ある日は公園。ある日はカフェ。ある日は町をブラブラと散歩。ある日は…。ある日は…。
彼女は毎日毎日僕に優しくて、僕に微笑んでくれた。
今日も美しく清々しい朝だ。外では殺風景な木々が優しく揺れた。もう、冬になるのか。
僕はドアを開ける。
『〇〇君。おはよう。今日は、晴れだから久しぶりに河原に行ってみない?』
僕よりすこし小柄で、長くふわりとしたこげ茶の髪。ぱっちりと開いた可愛らしい瞳。真っ白なワンピース。透き通るような白い肌。あの時から変わらない。
