あの時、河原で少女は独りたたずんで微笑んで川を眺めていた。


 梅雨なのにその日は晴れていた。優しい朝の光の中で、真っ白なワンピースを着た少女はその光を受けて自らも輝いてみえた。


 すると、振り返った少女はこちらを見て軽く手を振りにこりとわらった。



 
僕はあの時、生まれて初めていわゆる『一目惚れ』をしたようだった。僕にとって彼女はまるで美しい羽根を持つ天使のようだった。