僕には生きがいというか、僕の死にたくならない理由である少女がいた。
僕は数年前に両親が行方不明になり、おじに引きとられた。
両親の死体は数日後、河原で二人仲良く黒い粘りとした液体にまみれ見つかった。
なにかおかしいと僕は思ったけれど、ヘドロだろうとろくに調べられもしなかった。僕もあえて言うことはしなかった。
親戚にもお荷物扱いされ、最終的に僕を引き取ってくれたおじはいい人で優しいけど、僕にはあまり興味がなく、おまけにとても忙しいようで僕はいつだって家に独りぼっちだった。
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