『…星平高校前~星平高校前~』

「宇宙、降りるよ」
「知ってるから」

顔をクシャッとさせて笑う宇宙。

素直に、かわいいと思う。

「つーかさ、りんねは緊張しねーの?高校」
「私だって人間だよ?緊張ぐらいするし」
「いうと思った」



いつからだろう。

宇宙に対する思いが変わってきたのは。

宇宙の笑顔が輝いて見えるようになったのは。

覚えているのは、それはずっと前だってこと。