そんな想いとは裏腹に、宇宙の家には誰もいなかった。



「なんでこんなときにっ…」

思わずため息をつくも、どうにもならない。



「会いたいよ…宇宙…」




今朝の嫌な予感は的中してしまった。


もしかしたら、このまま死ぬまで宇宙に会えないかも。



ふと浮かんだ言葉を消すように私は自分の頬を叩き、宇宙を探しに走りだした。