アイドルと音痴


「お兄ちゃんかなしいの?」

その質問に俺は答えられなかった。
俺は本当に悲しいのか…わからない…。

「名前は?」

「鈴華だよ!」

「そっか…」

しばらくの間沈黙が流れた。

「お兄ちゃん歌上手だね!でも何か悲しくてどこかに消えちゃいそう…」

鈴華ちゃんにはなんでもみすかれてそうで怖かった。

「消えちゃいそう…か。ほんとに消えちゃうかな」

俺はこんな小さいこ相手に何言ってんだよ。
まじかっこ悪い…。けど、消えたいよ。里奈の所に行きたい。