アイドルと音痴

「誰か気にならへんの?」

「聞いたら教えてくれるの?」

「教えない。笑」

「だよね~笑」

話をしながら帰っているとすぐに私の家についた。

「ここ!私の家!」

「そっか!それじ…「あ…」

するとお母さんが丁度家の前に出てきた。

「…ただいま、お母さん」

「もう帰ってきたの?邪魔ね。ゆっくりしたいからまだ帰ってこないで」

お母さんは冷たく私に言い放って家の中に消えていった。蓮はびっくりしたような顔でこっちを見ている。そりゃこんなの見たら困るよね…

「あはは…。公園にでも行こっかな~」

「俺も行く。」

「いいよ!蓮は帰りなよ!!遅くなるよ?」

「大丈夫!俺男だし!」

「…ありがとう。」

蓮の優しさが嬉しくて涙が出そうになった。
泣いちゃダメだ。自分に言い聞かせて私は笑顔をつくった。

「あのね、いつも行く公園があるの!」