アイドルと音痴

「誰って…俺のこと知らないの?」

驚いた様に聞いてくるけどわたしはこんな人一人も知らない。

「し、知りません!」

「壱斗。神村壱斗。」

「壱斗さん…」

その人なんだか懐かしくてあったかかった。

「俺一応芸能人なんだけど…」

あ、そうなんだ。それだけかっこよかったらそうだよね。

「すごいですね!」

「ホンマに俺のこと知らなかったんや。テレビとかみやへんの?」

「お母さんが怒るから…」