きみの隣


樹里の都合が悪い日は一人で過ごす。

中庭に移動することもせず、教室の片隅で。

一度、耐えられなくなって、勇気を出して榊さんのクラスに行ってみたことがある。

窓越しのに見た樹里は、私の知らない子と楽しそうに過ごしていて、とても遠い存在に感じた。

時間を持て余した休み時間には図書室へ行き本を読んだ。

一人でそうしていると、時々まるで箱の中に閉じ込められているような息苦しさを感じたけれど。

教室の酸素は、私以外の人のもの。

はくはくと浅く不器用に呼吸を繰り返し、出来るだけ身体を小さくして、存在を消した。