きみの隣


中学とは違い、激しい練習に真剣に向き合ってる姿は確かに眩しく、彼女たちが彼らに惹かれる理由が少しわかる気がした。

「みんなかっこいいけど、背も伸びたし、男っぽくなってちょっと雰囲気あるからね白井くん」

高校に入って、さらに背が伸び、体格もがっしりしてきた。

男らしくなってきたのは確かだ。

「中学の時の彼女とは、高校が離れるとすぐ別れたんだっけ?」

榊さんに聞かれて、うん。と頷く。春哉本人からそう聞いていた。

振られた。

といっていたけれど、思った以上にあっさりしいて驚いた。

そう言うのって、もっと、傷ついたりするものじゃないんだろうか?
私には分からないだけなのかもしれないけれど。

「今はこっちに夢中で、恋愛にまで気がまわらないのかもね」

右脚を振り上げ、ボールを蹴る真似をしながら言う榊さんのその言葉に、あの、別れに対する春哉の軽さが重なって妙に納得した。