クラスメイトたちは気づいていただろうけど、遠巻きに見ているだけ。
巻き込まれたくない気持ちは理解出来た。
そもそも私を庇うほど親しい子はクラスに誰一人としていなかったのだから。
彼女たちからすれば、私の態度の悪さへのささやかな仕返しだったのかも知れない。
けれど、私にとってはただの地獄だった。
毎朝。
下駄箱の扉を開ける時、心拍が上がり手が震える。
息苦しさ、眩暈。
時々襲ってくる立ち上がれない程の腹痛。
けれど私は、先生にも誰にも相談できなかった。
もう、母を心配させたくはなかったから。
春哉にも、話さなかった。

