君は現実
僕は幻
君の宝石みたいに綺麗な涙は嘘で
僕の濁った涙は真実だった
君の薔薇みたいな儚く美しくトゲがある笑顔は偽りで
僕の涙だらけの笑顔は真実だった

現実にまみれた僕という幻は
幻に溢れた君という現実を苦しめた

幻に溢れた君の現実は
現実にまみれた幻の僕を吹き消した

やがて君は偽りと言う名前のドレスを身にまとい、現実の渦へと消えていき、
僕はもう2度と目が覚めることのない眠りについた

君は現実
僕は幻
君の目の閉じた僕を見つめるその涙顔は本当で
僕が君と描いた未来は消えていった