・・・・今私は窮地に追い込まれています。



「りのちゃーんどこー?でておいでー」


「姫宮ちゃーーん悪いことはしないよー」





ひっ!!男子生徒から逃げ回っています。






こうなったわけは・・・・・・・









数分前にさかのぼる・・・



10分前私は怜くんと一緒に体育館へ向かっていた。



稜くんは日直の仕事があり、蓮くんは先生に呼び出されて何か話していたため、怜くんと二人で向かっていたのだ。






「あ。私、教室に忘れ物しちゃった。」




「じゃあ、とりにいこうか。ついてくよ。」



「あ、でも、もうすぐはじまっちゃうし先いっててよ。大丈夫だから」


「じゃあ、先いってるよ?」



「うん」









いそがなきゃ。




そう思っていたときだった。








「やっと一人になったね」






後ろから知らない人たちの声が・・・