「いってぇ……シイ、お前容赦無さすぎだよ馬鹿力…」


エイチさんはその端正な顔を歪めて、恨みがましくシイさんを見やる。なかなか失礼な発言に、シイさんもシイさんで目を剥いた。


「はあ!?ていうか、エスちゃんが困ってるじゃん!!次やったら感電させるからね!!」

「あー、シイ。お前もしかして妬いてんの?」

「んなわけないでしょ!!自意識過剰!!」



……ケイさんとアールさん、みたいな関係なのかな?喧嘩仲間的な。

私はそう自己解釈しつつも、取り敢えず『あの……2人とも、落ち着いて下さい。私は大丈夫ですから。』と仲裁した。




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始終笑顔のエイチさんと、そんな彼を睨み続けるシイさんをなんとか宥め、再び席に座る。

エムさんは咳払いをひとつして、私に向き直った。



「えーっと……改めて紹介すると、こいつがエイチ。戦闘科の2年で、能力は爆発。主に遠距離から戦闘に加わってる。たまに近接もしてるけど……」

「エムさん紹介ありがとうございまーす。そういうわけで、よろしくねー新入りちゃん。」

「あ、はい……」



さっきの影響からか、なかなか警戒心が消えない。悪い人では無さそうなんだけど。



ともあれ、一段落付いたみたいだ。




「……で、全員の紹介終わったけど。これから何すんだよ。」

「アールは落ち着きが無いなあ。何、エスちゃんと遊びたいの?」

「てめえは黙ってろ!!」



………この2人は、まだやってた。