そして私は、子供たちが中学に上がったら、少し外に働きに出ようと思ってる。


修斗と結婚をしてからずっと、専業主婦をしてきた私。


でも修斗は来季からサッカー選手じゃなくなるし、子供たちも少しだけ親の手を離れる。


だからもう一度、外に出ようかなって。


「じゃあ、いってくる」


「いってらっしゃい。今日も点、決めて欲しいな」


「お前、最後の最後までプレッシャーかけるよな」


「そんなことないけど……」


私の言葉に、苦笑いを浮かべる修斗。


「でもまあ、期待してろよ」


それでも自信ありげな顔をして、私の頭をポンポンとなでて、家を出て行った。


「よし、二人ともやること終わらせて、お父さんの試合見に行こう!」


「はーい」


凱斗と果穂が宿題をやってる間に、私も部屋の掃除を終わらす。


それからお昼にオムライスを作って3人で食べて、スタジアムに向かった。