Doll・Curse

優衣は歩きながらメールを打ち込む。
『人形と戦っている』
という内容だ
深雪、夏音、雛に送信した。
そうしているうちに学校へ到着した

「ここかい?」
確認するように人形は問い掛ける。
「そう、あなたの死に場所」
優衣は覚悟を決めたような声で言った。
「アハハ、それは君の死に場所の間違いじゃないの?」
「・・・」
優衣は黙りこむ
実際、自慢の連撃を避け続ける相手にどう勝算を生み出すかまだ結論に至らないからだ。
「じゃあ、ルールを決めようか」
人形はナイフを手にする。
「死んだ方が負け」
優衣はすぐに答えた。
優衣が考えてたどり着いた結論は『死』
ここで自分が死ねば友達も死ぬと思った。
人形はニヤニヤ笑いながら言った。
「戦闘開始 よーい、ドーン」
「はっ」
優衣は先程と同じくらいのスピードの連撃を繰り出す。
攻撃が当たらないということは優衣自身分かっていた。
それでも、攻撃の手を緩めない。
人形は冷たい声音でこう言った。
「ねぇ、君フザケテルノ?
君、さっきより弱くなった?
速さはさっきより早くなっている感じなんだけど本当に私を殺そうとしているの
もしかして、君私に攻撃が当たらないから適当に攻撃してるの?
もっと、殺す気でかかってきなよ」
「五月蝿い」
優衣は低い声でそう言った。
「じゃあ、君を殺したら次は雛ちゃんを殺すことにするよ。」
「!?」
優衣は連撃を止めた。
「どうしたの?
攻撃しなくていいの?」
「私が死ぬ。私が死ぬから雛を殺さないで」
「うん、だーめ」
優衣は人形が持っていたナイフで首を斬られた。