何か、意識すると急に緊張してきた。

心臓がドキドキと高鳴るのを感じていた。
うぅ〜優雨くんに聞こえてないかな?

チラッと隣で歩く優雨くんを見上げると、私の視線に気づいたのか、ニヤリと笑った。気がした。

「きゃっ!」な、なに!?なんで私優雨くんに抱きしめられてるの!?

「ねぇ、夕桜今日1日なんで僕の事避けてたの?」
っ!バレてた!!

素直じゃない私は、
「さ、避けてないよ!」

すると優雨くんは一言「ふ〜ん。」
と言い、そのまますっと体を離した。

バレてない?ホッとしたと同時に
何故だか寂しい気持ちになった。
その日は何もなく帰路についた。

何でだろう。私、優雨くんに抱きしめられて嫌な気持ちしなかった。むしろ・・・

嬉しかった?・・・ような・・・

なんで?自分の気持ちが分からなくなった。