幼馴染みに愛されて


あぁ、うるさすぎる心臓…

美乃里に聞こえてるかな……?

いや、、絶対聞こえてるから!!

かっこ悪ぃ、マジで


「ケホッヒュー」

ホント心配…




『拓哉、1ヶ月間、みーちゃん家にお世話になって

私、海外出張が入ったから、それに重ねてお父さんと旅行に行ってこようと思うの

明後日から』

今日の朝、突然母さんと父さんに呼ばれ話を聞くと急な知らせが耳に届いた

『はぁ?』

母さんがみーちゃんと呼ぶのは1人しかいない そう、隣の家に住む美乃里だ

ふざけんなっ… 俺が美乃里の家でどう我慢しろっていうんだ

まだ美乃里は知らないが、俺は明後日から美乃里の家に住むことになる

信号がギリギリ赤に変わり、ゆっくりブレーキをかけた

美乃里は何度も苦しそうな表情を浮かべては俺が買ってきた水を流し込んでいた