驚いた表情で私と賢を交互に見る紀乃。 「朱鳥!」 はあ、やっと着いたと言って乱れた髪の毛を直しながら私の名前を呼ぶ賢。 「どうしたの」 「席!空いてるんだけど一緒に座る?」 そこの友達も一緒に。と付け足して紀乃を見る。 「えっ、いいんですか?」 「いいんです」 キリッと決め顔で言う賢は先頭に立って席まで案内してくれた。