夢を見るボクら



「はあ...はあ」


ま、まま間に合った...。

もう朝シャンはコリゴリ。


「あれ、寝坊したの?」

振り返ると紀乃がスマホ片手にいちごオレを飲んでいた。


「そう。朝シャンしてた」

「え、朱鳥朝シャン派?」

「ううん、寝てた」


私の意味不明な言葉も紀乃は慣れたようで、そっかーなんて言いながらSNSを眺めていた。