夢を見るボクら



「泣いてる?」


「泣いてねーよ!!恥ずかしいんだよ!!」


はあーっと深いため息をこぼして、せっかく仲間が一人増えたのになあ、とか一人ブツブツ言ってる。


「...小指」

「え?」


「小指ならいいよ」

突然小指を差し出す私をポカンと口を開いて見る彼。

「え、でも潔癖...」