夢を見るボクら










「...」


「?」


ほら、握手しようとでも言うように差し出した手を上下に揺らしてくる目の前の彼。


...実は潔癖なのだ。
そんなに重度ではないが人の手とかは苦手。


「ごめん。潔癖」

「えええ!!!」


正直にカミングアウトすると、俺だけ手出して恥ずかしいじゃんといって手を引っ込めて腕で顔を隠す。