夢を見るボクら



校則違反でも地毛はしょうがないもんね。

日本人離れしたその容姿をまじまじ見ているとバチッと目が合ってしまった。


「なになに、見とれちゃってた?」


得意げに笑う顔は私の心を揺らしてくる。


「...別に」

「冷めてるねー」

肩を揺らして笑う彼の第一印象はよく笑う人だなと感じた。


「で、返事してほしいんだけど」

笑うのをやめて真剣な表情でこちらを見る二つの瞳