「どうした...」 騒ぎに気づいた俊哉たちが駆けつける。 「っおい!救急車呼べ!あとタオルもってこい!!」 ドタバタと騒がしい音がどんどん遠のいていく。 「...!?か!!」 ああ、誰かが私を呼ぶ。 けれど、大好きな人の声は響かない。 鉄の匂いに混じって香水の匂いがする。 そのまま私は気を失った。